天の川の撮影方法[初心者コース]〜満天の星の下で天の川を!星空の撮影攻略と撮影方法・撮影準備
天の川が見たい!いや天の川が撮りたい!
そんな事を思ったりしませんか?
多分そう思っている為…?
当ブログへの検索キーワードで「天の川の撮影方法」が多いのだと思います。
今までは、軽く流していましたが、あまりにも多くて恐縮なので、書きました。
あくまでも初心者向けではありますが…
ちょっとヒントになる事…
自分の写真に対する考えなども書いておきました。
長いので読みたくない場合は、写真だけ見てねww
※近年のカメラパフォーマンスや情報を考えると新記事がお勧めです。
Check!
スマホで天の川撮影!なども更新します。
天の川の撮影方法 はじめに
この記事は撮影方法だけをまとめた書き方ではありません。
天の川・流星群・月の撮影の方法の索引記事で知りたい撮影方法をご覧ください。
※初めて天の川を撮る!という方向けですので…ご了承ください。
用意するもの
デジタル一眼レフまたはミラーレス一眼
※ミラーレス一眼は、スペックによって差があります。
できればデジタル一眼レフが望ましい。
長時間露光になります。
カメラが固定できる三脚が必要です。
シャッターを切る時に振動でぶれる可能性があります。
レリーズもしくはリモコンを用意するとより良い。
標準のレンズで大丈夫です。
明るいレンズがあれば尚良いですが…
私の写真のほとんどはF3.5〜ですので問題ありません。
※F1.8やF2.8は少ない方です。
広角ならより広く撮影する事ができます。
天の川を撮影する時期と時間
夏の天の川という事を想定します。
月が出ていない夜を選びましょう。
天気が良くても月が出ていては、月の明るさで天の川が見えません。
新月である必要はありません。
時間によっては、月が昇る前、沈んだ後に撮る事ができます。
月の出、月の入りを確認してから撮影する日を選んでください。
天の川の探し方や天の川を撮影する時に天の川の方向が解らない…
とのご質問が多数あります。
天の川の方向や撮影時期の見え方などは下記記事に記載しております。
このようなアプリを使ってみてください。
Check!
とってもシンプルですけどね…
Check!
天の川を撮影する時期
天の川を撮影する時期や時間も重要です。
天の川を撮影するロケーション
↓
一番はロケーションです。
関東を想定します。
関東は意外と各所で天の川を撮影する事ができます。
極端な話だと、東京湾でも撮れます(薄いけど…)
ピンポイントで掲載するつもりはありません。
探すのも楽しんでみてください。
千葉県なら九十九里など…
神奈川県なら、箱根・三浦半島など…
静岡県なら、富士山付近・伊豆半島など…
埼玉県なら、秩父方面
茨城県なら、筑波山以北など…
群馬県・山梨県・長野県なら、山間部各所。
という具合に沢山あります。
天の川を撮影する空のコンディション
当日の空のコンディションは大変気になるところでしょう。
私の場合は、前日に決行するかを判断するので、ほとんど問題はありませんが…
ある程度前から予定を決めている場合は、前日までハラハラドキドキですね。
もうそうなったら、天に任せるしかありませんが、
前日に見ておきたいのが、GPV気象予報です。
雲の様子が予報で確認できます。
[GPV気象予報]などで雲と気圧・風速などを確認しておきましょう。
私は、必ず確認して出かけますが、かなりの確率で当たっています。
もう!感謝です(笑)時間によって予報が更新されて、場所を変えた経験もあります。
全国の光害マップというものがあります。
内緒にしていましたが、追記しておきます。
天の川を撮影するには良い情報かと思います。
関連参考記事天体観測マップ-光害マップ
スマートフォンのアプリでGPV気象予報に近いアプリをご紹介しています。
[撮影地の雲の様子を-WeatherMap+]に記載しております。
撮影地や外出先ではこのようなアプリを使ってみてください。
Check!
いよいよ天の川の撮影
カメラの保存設定をRAWに合わせてください。
Jpegでも大丈夫ですが、RAWの方が現像がしやすいです。
お持ちのカメラによってISOの範囲があると思いますが、
3200を基準としてみます。
レンズにもよりけりですが、F値を一番開いてください。
露出は、ロケーションと光量によって変わります。
30秒で合わせてみてください。
↓
これでISO3200、F3.5、露出30秒になりました。
天の川の方向に合わせて、一度シャッターを切ってみましょう。
暗い所でのピント合わせは、至難の業。
↓
遠景に外灯などの明かりがあればそこに向かってピントを合わせましょう。
↓
AFでピントを合わせた場合は、合わせた後、MFに切り替えてください
↓
30秒ほどシャッターを開いてみてピントだけ確認してみましょう。
一度撮影してみて、モニターなどで確認してみてください。
ピントが合っていなければ、MFで微調整します。
ピントが合っていて、天の川は撮れていますでしょうか?
Σ(゚д゚ノ;)ノ え?撮れてませんか?
Check!
↓
モニター上でピントを合わせる!
どのような状況か確認してみましょう!
1)ピントが合っていない
上記2番を繰り返しテスト撮影してください。
2)暗くて視認できない
ISO感度は上げられますか?
もしISO4500など…
それ以上感度を上げられるようならISOを1段階上げてみましょう。
それでも暗いようなら、もう1段階…そろそろ撮れたはずです。
↓
ISO感度がそれ以上上げられないようでしたら…
↓
露出を60秒にしてみてください。
31秒以上の設定ができない場合は、Blub(バルブ)にして60秒間シャッターを押しっぱなしにします。
※Nikon機は31秒以上の場合は、モニターでカウントできませんね。
時計やストップウォッチなどで計測してください。
Nikon機でレリーズをまだ購入していない場合は?
タイマー付きのレリーズをお勧めします。
60秒で撮ってみていかがでしたでしょうか?
撮れましたか?
実は60秒も開くとかなり星が流れていると思いますが、
明るく撮れていた場合は、50秒・40秒…と下げてください。
少し流れが緩和できます。
ISO感度が上げられない場合は、星が流れる天の川しか撮れません。
が…流れないで写す方法が……!(最後まで読んでねww)
3)明るすぎる
ISOはそのままで、露出を20秒…15秒…と短くしてみましょう。
どうですか?良い感じに写りましたか?
でも、ISOをそのままだと、どうしても粗くなってしまいます。
では露出を30秒のままISOを下げましょう。
どうですか?良い感じに撮れましたか?さて…ここはそれぞれの判断です。
ISOを下げて、星が流れているのを取るか…
それとも露出を短くして星の流れが少ないけれど、粗くなるのを我慢するか……
という具合に…
これは、実際に現像してみるしかない。
現地では、いろいろな方法で撮影しておきましょう。
そうすれば、ご自身の好みが解ってくると思います。
ちなみに私は絞る事もあります。
つまり、撮り始めると、それぞれ撮り方によって様々なのです。
その点をお忘れなく…
私の場合は、このブログに掲載している天の川の写真くらいにしか撮れません。
これは、もうカメラ…いや…レンズの限界です。
明るいレンズで撮影するしかありません。
※北極星から遠いほど、星の光跡は長く写ります。
天の川だけを撮りたいのであれば、赤道儀を使用してください。
日周運動を追尾して撮影すればよりクッキリハッキリ!撮影する事ができます。
私がそれをしないのは、星景写真(星野写真)を撮っているからです。
地上のものと一緒に写っていなければ、私にとっては意味が無いからです。
星だけの写真は、天文写真を撮られる方にお任せして、見ていた方が楽しいです。
Check!
ISO1000・10秒でも撮影できます!
月明かりのある時の天の川撮影
カメラもレンズも三脚も雲台も高いのはそれなりに理由があります。
良い物は良い!……ですが、まずは自分の目かな?
構図に関しては、カメラやレンズの善し悪しは関係ありません。
テクニックより構図のセンスを磨きたい!
というのが私のカメラワークのスタンスですので、
構図的に良い写真を見つけると、うわぁ〜やられた!って思います。
私の場合はあくまでもネットで公開する…という想定で撮っていますので
多少画像が粗くても縮小されるから、良いのです。
星景写真に関しての事ですが…ね
ですので、天の川の写真を撮ってでっかくプリントするぞ〜とかいう考えでしたら、
良い機材で挑戦してみてくださいね。
さて!
ISO感度を上げないで、なおかつ星を流さないで点で撮れる方法ですね?
もしかして一番気になっているのではありませんか?
単純明快に説明しましょう!
夏の場合、2時30分(地域と時期によって違います)を越えたあたりから勝負です。
薄明になる前の時間帯は、目に感じないけど、空が明るくなっています。
月夜に例えると、
三日月の夜から満月の夜の明るさというように数時間で空が変化しています。
ずっと暗闇に居ると、徐々に明るくなっているのが気づかないで、
薄明の時間に一瞬で明るくなったような感じになります。
目が慣れているから、気がつきません。
でも、カメラはしっかり察知しています。
この時間帯に撮っていると、真夜中の設定のままだから、
逆にもったいない写真になっています。
よ〜〜く撮影した時にモニターなどでチェックしていると、
その変化が始まった時間帯が解ります。
この時間帯から薄明の時間帯までが勝負!と言う訳です。
明るくなってきたのでは?……と気づいた時は遅いです。
みるみるうちに天の川は消えていきます(笑)
インターバル撮影している方なら、お分かりかと思います。
私は、インターバル撮影で撮影し、コンポジット合成を想定する場合は、
なるべく薄明に近い時間入るようにします。そうすると、空が青く写ります。
特に色をいじらなくても、空だけは青いんです。
簡単でしょ?ww
と…話題が逸れそうなので、以上!
という事で、天の川の撮影方法でございました。
あくまでも、初心者向けのかなり簡単に説明したつもりではありますが、随分長いですね(笑)
ぜひ天の川の撮影に挑戦してみてくださいね。
天の川関連の記事や追記
天の川写真の現像方法の一例を説明しています。
ブログ内参考記事 天の川撮影後現像方法の手順や比較
下記は、関連記事になります。
天の川を撮影したその時の状況などをご紹介しています。
天の川のタイムラプスも公開しましたのでご覧ください。
車やバイクと一緒に天の川を撮ろう!
LEDやスピードライトで手前の被写体を明るくしよう!
こんな感じで天の川と一緒に撮影してみましょう!
月別の天の川撮影攻略
月別天の川撮影攻略案内を開始しました。
使用レンズ
流星群を撮影してみよう!
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インターバルで撮影しよう!
天の川撮影関連記事
星景写真 撮影のおすすめ書籍
星空を撮影する為の書籍は様々ありますが、
ほとんどが同じようなことが書かれてます。
ただ、どのカメラやレンズで撮影したか?
など初心者にとっては参考になることもありますので立ち読み程度でも参考になるでしょう。
私の場合は、この手の書籍は購入したことはありませんが書店で見かけた時は目を通しています。